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旧サイト名:本当に役立つ資格、全く役立たない資格

【救命講習】「普通」は3種類あり3~4時間で取得、上級救命講習は8時間

倒れた人にAEDを実施しようとする女性

全国各地の消防署で開催する人気の講習、定員オーバーで抽選も!

種類難易度合格率
国家資格易しい99%
受験資格取得費用勉強時間
指定講座受講~4千円3時間以上
活かし方全国の求人数おすすめ度
知識習得142件
  • 救命講習は法令に準ずる実施要綱に基づくため当サイトでは国家資格として扱います。
  • 全国の求人数は、ハローワークの情報を基に2024年4月21日に集計。
普通救命講習\1,600円
上級救命講習\2,800円
  • 上記は東京都における教材費の金額(2024年4現在)です。原則無料で受講できる自治体がほとんどです。

突然心臓が止まって倒れた人や、大ケガをして大出血をしている人に対し、救急隊員あるいは医師が到着するまでの間、命をつなぎとめるために行う応急手当の方法を身につける講習です。

3種類の普通救命講習(I、II、III)と上級救命講習があります。

プール・海水浴場での監視員、警備会社などで需要があります。

当サイト内の評価や感想は公正で客観的な判断に基づいていますが、あくまでも運営者個人の意見です。参考にするかしないかはご自身で判断してください。

目次

救命講習とは

人形を使ってAEDの利用と心臓マッサージの練習

3種類の普通救命講習、いずれも認定証がもらえる

救命講習とは、突然心臓が止まって倒れた人や、大ケガをして大出血をしている人に対し、救急隊員あるいは医師が到着するまでの間、命をつなぎとめるために行う応急手当の方法を身につける講習です。

救命講習は、各消防本部、消防署、消防局などで一般の人を対象に行われます。心肺蘇生やAEDの使い方、けがの手当など、応急手当について学習します。

講習には、普通救命講習(I、II、IIIの3種類)、上級救命講習があります。

最も受講者数が多いのが普通救命講習で、年間約100万人以上の人が受講します。

内容は以下の通りです。

普通救命講習Ⅰ
(3時間)
成人に対する胸骨圧迫、人工呼吸、AEDなどによる心肺蘇生法、気道異物除去、止血法などの実技訓練
普通救命講習Ⅱ
(4時間)
成人に対する胸骨圧迫、人工呼吸、AEDなどの心肺蘇生法、気道異物除去、止血法などの実技訓練及び効果測定
普通救命講習Ⅲ
(3時間)
小児と乳児に対する胸骨圧迫、人工呼吸、AEDなどの心肺蘇生法、気道異物除去、止血法などの実技訓練

参考:東京消防庁<安全・安心情報><救急アドバイス><救命講習のご案内>

参考:救命講習|岡崎市ホームページ

上級救命講習(8時間)は、 普通救命講習の内容に加えて、小児・乳児の心肺蘇生、傷病者管理、外傷の応急手当、搬送法など学ぶコースです。

どちらも目指す内容は同じですが、実技の方法は微妙に違います。

いずれの講習においても受講して一定のレベルに達すると技能認定証(修了証)が交付されます。

技能認定証の有効期限は3年間で、3年毎に再講習を受講します。

※その他、小学生を対象とした救命入門コース、指導者を養成する応急手当普及員講習(3日間)、応急手当の基礎知識を学ぶことができるe-ラーニング「一般市民向け 応急手当WEB講習(消防庁)」もあります。

自治体によっては、WEB講習を受講すれば普通救命講習I~IIIの時間を1時間短縮することも可能です。

参考:応急手当WEB講習

赤十字救急法救急員との違い

※内容が一部赤十字救急法救急員のページと重複します。

よく似た講習で、日本赤十字社が実施する赤十字救急法救急員という認証資格があります。

どちらを受講しようかと考えている人もきっと多いことでしょう。

普通救命講習は日本赤十字社が開催する「基礎講習」と同等、上級救命講習は「救急員養成講習」と同等というイメージです。

若干実技の方法が違っていても「万が一の緊急事態に備えて適切な応急手当を学ぶ」という点では目的は同じです。

ともに格安でテキスト代程度で受講できます。

一体どう違うのでしょうか・・・

よく言われるのが「消防署のやっている救命講習は公的資格、赤十字救急法救急員は民間資格」という違いです。

これはもっともな意見ですが、ある意味間違っています。

救命講習は、法令に準ずる「応急手当の普及啓発活動の推進に関する実施要綱」に基づく講習ですから国家資格と言ってもいいでしょう。

一方、日本赤十字社は完全な民間団体かと言えばそうでもありません。

日本赤十字社法(昭和27年法律第305号)により設立された非常に公共性の高い法人です。

つまり、赤十字救急法救急員は公共性の高い民間資格(公的資格とは違う)だということです。一言で民間資格と片付けるのはどうかと思います。

※参考までに、キャリカレなんかがやってる乳幼児救急救命支援員のようなモノを民間資格と言います。こういった民間資格はまったく受講する意味はありません。

そのため、どちらが上位に見られるか? 知名度は上か?どちらが履歴書に書けるか?という疑問に対しては、どちらが優位かというのはありません。どちらも尊い内容の講習です。

ただ、赤十字救急法救急員の方が救命講習よりも少し厳しめです。

初心者向けなのは救命講習、より実践的な内容が赤十字救急法救急員といよく言われます。

ちなみに、有効期間は、救命講習が3年に対し、赤十字救急法救急員は5年という違いはあります。

参考までに、別にAHA(米国心臓協会)という認定資格もあります。

参考:Vital Net Japan AHA-ITC

こちらはアメリカ合衆国のガイドラインに準拠したBLS(一次救命処置)講習で、医療従事者向けです。もちろん有料になります。

役に立つ資格なのか?

救命講習の認定証

救命講習の認定証の交付を受けて、どう役に立つのかというと、それはもちろん基本的なCPR法(心肺蘇生法)およびAEDの操作法を学べる点です。

それは赤十字救急法救急員も同じです。

就職や転職が少しでも有利になればと考えて取得する人も少なからずいますが、一般的な企業であればほぼ評価しません。履歴書に書いても就職や転職は有利なりません。

あくまでも、ボランティアとしての活動が目的です。

消防や公務員の採用試験、公共性の高い団体でも加点対象になるということはありません。高校入試、大学入試で加点の対象にはなりません。

夏季限定のプールや海水浴場での監視員、警備会社の警備員などに救命講習の受講を義務付けている団体・企業が多いので、そういった場合であれば履歴書に書いてアピール材料になります。

もっとも、多くは採用後に講習を受講すれば済みます。

講習会情報

日程・受講資格・内容・その他

試験日

消防局、消防署、自治体ごとに定期的に実施しています。

お申し込み

消防局、消防署、自治体にお問い合わせください。

受験資格

主催者により中学生以上など受講制限があります。また、地域内に住んでいる方等の制限もあります。

試験会場

全国、各市町村の指定する消防局、自治体など。

受験料

受講料は原則無料。教材費は都道府県により異なります。

【東京都の場合】

  • 普通救命講習:1,600円
  • 普通救命再講習:1,400円
  • 上級救命講習:2,800円
  • 上級救命再講習:1,800円

講習内容

  • 救命入門コース(90分):胸骨圧迫とAEDの使用法を中心とした救命処置
  • 普通救命講習Ⅰ(3時間):成人への救命処置(心肺蘇生法、AEDを用いた除細動)と、気道異物除去や止血法
  • 普通救命講習Ⅱ(4時間):普通救命講習の内容に加えて、AEDの知識確認と実技の評価
  • 普通救命再講習(2時間20分):3年以内の更新コース
  • 上級救命講習(8時間):普通救命+小児・乳児の心肺蘇生、傷病者管理、外傷の応急手当、搬送法
  • 上級救命再講習(3時間):上級救命講習の更新コース

主催者情報

試験に関する詳しい情報は主催者のホームページをご覧ください。

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